IT・DX展示・体験交流会in堺に出展

ITやDXに関連した企業の集まる展示会に参加をした。出展している企業は主にIT関係が多く、IoTやDXを謳う企業が多数参加していた。他の出展していない来場者はそういったものを企業に取り入れたいと考えている企業がほとんどで、遠方から来場される方もちらほらいた。

我々マジカルハート事業部は過去に一度参加しており、結果を何一つ得られなかった前回の反省を基に試行錯誤し今回の展示会に挑んだ。

 

 

失敗に終わった過去

昨年は参加する事が出来なかった展示会に今年はなんとか参加することができた。
一昨年に初参加した時は自社の主力であるMViEWを全面的に展示し、営業ツールやモックアップとして使えることをアピールしていた。
左手前にある大きな画面は実際に触って体験する事が出来、その場でMViEWを触ってもらおうとの魂胆であったが、コロナ禍という事もあり実際に触れて体験されるお客様はおらず、興味どころか「これは何なんだ…?」という疑問を心の片隅に置きながらも前を通り過ぎる人が多かった。

このままではいけないと直感的にも感じ、考え直さなければいけないところは山ほどでてきた。例えば先ほども述べたように、「なんなんだこれ?」と疑問視する人も多くこのような大きな機械があると誰もが触ることを拒んでしまうだろう。特に日本人は何かを体験したがるという人は極少数で皆遠いところから観察すのがほとんどだ。また、キーワードだけを羅列したポスターや無機質に設置されたチラシなど華やかさもありゃしない。

こういった展示会を経験し様々な対策を練った。

 

MViEW×予知保全

我々が新たに進んだ道はMViEWを使った予知保全だ。予知保全とはIoTの一種で、連続的に情報をセンサー等で計測又は監視し、機械の異常や劣化を予知して、早急な修理や交換を促す保全方法である。多くの企業もこういった予知保全に取り組んでおり、様々な形で展開をしている。しかし、我々は他企業との差別化を図るため、予知保全を視覚的にグラフや数値を見るのではなく、知識があまりない初めての人でもどこで故障しているのかがわかる言わば直感的に読み取れる予知保全を始めた。その予知保全はどういった内容かと言うと、予め予知保全をしておきたい機械に予想される原因となるものを感知できるセンサー(例:熱センサー、振動センサーなど)を取り付け、センサーから出た信号を一度クラウドへ送り内容を変換しデバイスへと繋げる装置である。センサーからデバイスへはほぼリアルタイムで送る事ができる。デバイスへ送る際はその元となる機械の模型を3DCGで作る必要がある。

 

↑今回の展示に使用したパネル

 

この装置のメリットとしては

  • リアルタイムで直感的にわかる
  • アプリやソフトウェアを導入せずにインターネット環境だけで完結する
  • インターネットを利用するのでどこに居ても確認する事が出来る

 である。

もちろんデメリットもある。まず、3Dデータに起こす場合、元となるCADデータが必要である。また、それと同様にセンサーの位置もどこで原因が起きやすいかを知っておく必要もある。そのため、こちらの技術士と顧客との綿密なやり取りが必須となってくる。しかし、我々は様々な予知保全を取り組む事はせず、専門的な分野である、樹脂加工に必要な金型の予知保全に着手した。藤川樹脂は約40年以上もの存在している企業で金型や樹脂に関しては知識がある。これまで培ったノウハウを応用し、それを今、予知保全へ繋げようと考えている。

少し話はそれるが、車によくある『エンジンオイルの交換』や『タイヤの走行距離目安』はメーカーなどがこれまでの膨大なデータを基に作成された基準で、これを『予防保全』という。

 

準備は整えた

満を持しての参加。この2年の間にも多くの展示会に参加した。その度に常にPDCAサイクルを行い一つずつ虱潰しの様ではあるが改善してきた。

背面のパネルは何よりもわかりやすく、ターゲットを絞るために予知保全の文字を掲げた。そして我々の事業ロゴマークも添えた。
その下には先ほど載せたパネルにより、何をどのようにして何に貢献できるかを示した。これだけでも来場された方々には説明をする前からある程度何を売っているかが理解できるので、興味を持たれた方々が十数人訪れた。机の上も周りと差別化するために黒いシートを張り、ややラグジュアリーな雰囲気へと変化した。

そして前回とは打って変わって体験をしてもらうが、実際に触らず見て理解してもらうという動きへと変化した。立ち寄られたお客さんに目の前で実践・説明をし、仕組みを理解したうえでどのような場面に使用できるか、そしてお客さんの要望を聞き取るといった形で2時間強展示会を行った。

 

パンフレットも配るのではなく、扇状に広げ、欲しいと要望されるお客様にはお渡しするという形にし、押し売りではなく共感をして下さる方のみにターゲットを絞り、お渡しをした。

 

まとめ

今回のIT・DX展示・体験交流会in堺は来場者は少なかったものの、成功した。これが欲しかった!!と言って下さるお客様や、パネルで興味深いものが見えたのでと申してくださる方々もおり準備してよかった…と感じた。

とは言え、良いことだけではない。もちろん反省点もいくつか存在する。パネルの細かなレイアウトミスやパンフレットの内部及び予知保全のチラシ。そしてどこの層をターゲットにしているのかがわかりにくいなどがある。それらの反省とこれまでのやってきたことを組み合わせより良い商品作りと展示会を実現していきたい。