既存テープライターに合わせた刻印・ホルダーの設計と量産

形だけでなく、押す動きまで見直す。

独自のテープを、今あるテープライターで使いたい。ホルダーの設計に加え、薄くしか刻印できない問題を実機の観察と試験で見直し、量産用の取り出し治具まで製作した事例です。

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独自のテープと刻印を、既存の機械で使いたい

テープに印刷する事業者様が、材料の入手難をきっかけに独自のテープづくりを始められました。それに合わせ、新たな文字を加えた刻印と、テープを収めるオリジナルのホルダーも必要になりました。

使用するテープライターはすでに廃番。手元にある機械で構造や動きを確かめながら、専用部品を設計する必要がありました。

現物を分解・採寸し、入れやすく、滑らかに回る形へ

既存機を分解して内部を確認し、収まるホルダーの寸法を確認して図面化しました。従来のV字形から、三方向に張り出す形へ。見た目に加え、テープを入れやすく、抜けにくく、刻印のたびに引かれても滑らかに回る構造を考えました。

藤川樹脂が設計・量産した三方向に張り出すテープホルダーと独自テープ
藤川樹脂が設計・量産したホルダーと、お客様が開発した独自テープ

精密に形を写しても、刻印が薄い。その理由を探る

刻印の原版はX線CTでスキャンし、その形状をもとに製作しました。しかし、シートが変わると、しっかり押しても薄くしか刻印できませんでした。

実機を何度も手に取り、動きを確認するうちに、まっすぐ一度に押すのではなく、接触する位置が少しずつ移りながらテープを押していることに気づきました。

その動きを踏まえて、各文字の角度を調整しました。一度は十分な刻印が難しいとお伝えした課題にも、改めて実験と確認を重ね、使える刻印へと作り込みました。

6個取りの量産を支える、専用チャックも製作

ホルダーの量産では、単価を抑えるために6個取りの金型を採用しました。成形した製品を傷つけず、安定して取り出すため、成形品と金型の形状をもとに専用チャックも設計しました。

3Dプリンターで作った筒状の部品と、アルミ部材を組み合わせた構造です。製品の一部を筒へ導き、奥の小さな吸盤でぶれを抑えて保持。搬送中は落とさず運び、コンベアー上で離せるようにしました。

長年の自社運用で、チャックミスは発生していません。
当社での運用実績。2026年10月現在。

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形はできた。でも、うまく使えない。

材料を変えたら動かない。現物しかなく、図面がない。製品は作れても、量産が安定しない。今あるものと、これまで試したことをお聞かせください。実物の形と動きから、次の方法を一緒に考えます。

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